KJ法とは
アイデアや情報をカードに書き出し、グループ化して構造を見つける思考整理の手法です。
手順はシンプルです。
- 思いついたことを1枚1アイデアでカードに書く
- 似たカードをまとめてグループを作る
- グループに名前をつける
- グループ間の関係を矢印でつなぐ
- 図から文章を書き起こす
文章で考えようとすると「どこから書けばいいかわからない」と詰まりがちです。KJ法はカードを動かせることが核心で、書いた後に自由に並べ替えられるのが強みです。
どんな場面に向いているか
- 問題の原因を整理したいとき
- ブレインストーミングの後、出てきたアイデアをまとめたいとき
- 「なんとなくモヤモヤしている」ことを言語化したいとき
- 複数の選択肢を比較して決断したいとき
ThinkTrayでの進め方
ThinkTray(.tt.svg)のカードと矢印が、KJ法の4ステップにそのまま対応します。上のデモでは step1〜4 のファイルを選ぶと各段階の状態を確認できます。
ステップ1:アイデアをカードに書き出す
カードツール(Rキー)に切り替え、思いつくままにカードを置いていきます。
- 1枚のカードに1つのアイデアだけ書く
- 良し悪しは判断しない。とにかく出す
- 最初は画面の空いたところに置いていけばOK
ステップ2:似たカードをグループ化する
選択ツール(Vキー)に切り替え、内容が似ているカードを近くに移動させます。
- ドラッグで自由に動かせます
- 「このカードはどのグループに近いか」を考えながら動かすだけで、自然に構造が見えてきます
- どこにも属さないカードは無理にグループに入れず、離れた場所に置いておきましょう
ステップ3:グループに名前をつける
グループの中で最も目立つ位置に新しいカードを追加し、グループ名を書きます。
- 「〜系」のような抽象的な名前より「〜が必要」「〜が問題」のように意味のある名前にすると、後で使いやすくなります
ステップ4:グループ間の関係を矢印でつなぐ
ラインツール(Lキー)でグループ間に矢印を引きます。
- 「AがあるからBになる」「AとBは対立する」など、矢印の横に関係を書き添えると整理度が上がります
- すべてのグループ間をつなぐ必要はありません。関係があるもののみでOKです
ステップ5:図から文章を書き起こす
図が完成したら、その構造を文章として書き起こします。同じフォルダに .txt または .tt.html ファイルを作り、グループ名と矢印の意味を言葉で説明していくだけです。
- 図は「考えるための地図」、文章は「人に伝えるための言葉」。両方あって初めて整理が完結します
- うまく文章にできない箇所は、まだ理解が曖昧な部分のサインです。図に戻って整理し直しましょう
- TextTree ではツリーの同じフォルダに図(
.tt.svg)とテキスト(.txt)を並べて置けるので、行き来しながら書き進められます
コツ
- 先に全部出し切る — グループ化は後からでもできます。まずカードを出すことに集中しましょう。
- 動かすことを恐れない — 最初に置いた場所に固執しなくていいです。移動しながら考えるのがKJ法の本質です。
- グループ数は5〜10が目安 — 多すぎると構造が見えにくくなります。グループ同士をさらにまとめる「二次グループ化」も有効です。
- 完成を目指さない — 「なんとなく整理できた」という感覚で十分です。完璧な図より、思考の整理を優先しましょう。
KJ法は文化人類学者の川喜田二郎が考案したデータ整理手法です。Wikipedia(日本語)