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ThinkTray — カードと矢印で考えるダイアグラムエディタ

ThinkTrayとは

ThinkTray は カードと矢印で考える ための道具です。拡張子 .tt.svg のファイルをツリーで選ぶと開かれます。

カードにキーワードを書いて、矢印でつなぐ。ただそれだけです。

ThinkTray で考えるアプローチは大きく2つあります。

  • 自由に考える — キーワードをカードに出して、関係を矢印で探る(KJ法・マインドマップ・モデルベース思考など)
  • 型で考える — PDCA・SWOT・2軸分析など既存のフレームワークをビジュアル化して使う

フレームワークに沿って埋めていくときも、自由に発想を広げるときも、道具立ては同じ「カードを置いて、線をつなぐ」だけです。

「概念と概念の関係を図にして考える」モデルベース思考や、数学の圏論が扱う「モノとつながり」の世界観を手軽に試す場としても使えます。

テキストファイルが「書いて整える」ためのツールなら、ThinkTray は「並べて考える」ためのツールです。

5つのツール

ツールバー左側のボタン、またはキーボードで切り替えます。

ツールキー使い道
🖱️ 選択Vカードやラインを選択・ラバーバンドで複数選択
🤚 パンH画面をドラッグでスクロール(移動)
🔲 カードR空白クリックでカードを追加
↘️ ラインL空白クリックまたはカードからドラッグで矢印を追加
🪟 テーブル空白をドラッグして表(テーブルカード)を追加

どのツールを選んでいても、既存のカードやラインはクリックで選択できます。

カードを置いて、線をつなぐ

ThinkTray の使い方は、本質的に2つの行為に集約されます。

カードを置く — 頭の中にあるキーワードや考えを、1枚1枚外に出す。

線を引く — 2枚のカードの間に「ここに関係がある」と宣言する。

ツリーからデモを開いてみてください。カードと線がすでに配置されています。

なぜこれが「考える」ことになるのか

頭の中で考えているとき、アイデアは霧のように漂っていてつかみにくいものです。

カードに書き出すと、1つのアイデアが1つのモノとして固定されます。線を引くと「AとBには関係がある」という事実が目に見える形になります。

線を引こうとして「あれ、どっちからどっちへ引くべきか」と迷う瞬間があります。その迷いこそが思考で、引いた線が分析です。

ThinkTray は、その迷いを手の動きで整理するための場所です。

最初から整理しようとしない

まずキーワードを思いつくままカードに書いて置いていく。後から動かして、グループを作って、線を引く。この順序がカード型思考の自然な流れです。

この「カードを置いて線をつなぐ」という行為は、KJ法・マインドマップ・Zettelkasten など多くのカード型思考法に共通する核心です。

表で考える(テーブルカード)

自由な位置にカードを置いていく方法とは別に、あらかじめ行×列の表を用意してから埋めていく「テーブルカード」も使えます。ツールバーの 🪟 テーブル ツールで空白をドラッグすると配置されます。

  • 外枠や格子線はあとから伸縮・追加・削除・分割・統合できます
  • 枠の中には通常のカードを自由な位置・サイズで置けます。マス目をまたいでもかまいません
  • あらかじめ枠組み(型)を用意しておくことで、自由配置とは違い、要素同士の比較や分類がしやすくなります

あらかじめ形式がきまっているフレームワークや、フローチャートでレーンを設けたい場合などに使用することを想定しています。

1つの目標を9マスに分解していく「マンダラチャート」や、2つの分析を並べて検算する「4P分析」でも、テーブルカードを使った実例を紹介しています。

SVGを埋め込む

Web上のアイコンや図形素材(SVG形式)をダイアグラムに貼り付けられます。

SVGのコードをクリップボードにコピーした状態で、空白を右クリック →「📋 SVGを貼り付け」を選ぶか、Ctrl+V(Mac: ⌘V)を押すと配置されます。

貼り付けたSVGはカードと同じように移動・削除・複製が可能で、ダブルクリックでテキストラベルを付けられます。ベクター形式のためズームしても劣化しません。

TextTree自体はアイコン素材を持っていませんが、無料のSVGアイコン配布サイトと組み合わせると図解にアイコンを取り入れやすくなります。関連アプリ・サイト・本のページでいくつか紹介しています。

ファイルの作り方

ツリーでフォルダを右クリック →「新規ファイル」→ ファイル名を メモ.tt.svg のように .tt.svg で終わる名前にすると、ThinkTrayとして開かれます。

はじめの一歩

  • カードツール(R)で空白をクリック → カード追加。ダブルクリックで文字を入力
  • ラインツール(L)でカードからドラッグ → 矢印を追加。別のカードの上でリリースすると接続

その他の操作はエディタ右上の ?(ヘルプ)ボタン で確認できます。編集結果は自動保存されます。

分析は一度で終わらせない

思考は一度で完結するとは限りません。数日置いて見返すと、以前は気づかなかった関係が見えてきたり、新しい要素を書き足したくなったりします。ThinkTray はそうした「考え直し」を前提にした道具です。

複製して別角度から考える

「同じテーマを別の視点で描き直したい」と思ったら、ツリーでファイルを右クリック → 「複製」 で元の図を残したまま新しいバージョンを作れます。

日を置いて描き足す

一気に完成させようとせず、思いついたときに少しずつ描き足していくのも ThinkTray に向いた使い方です。デモの「ThinkTrayの使い方」フォルダには、同じテーマを段階的に描き足していった3つのバージョンを用意しています。

ファイル内容
ThinkTrayの使い方「作者」「TextTree」「ユーザー」、3者の関係だけを描いた最初の図
ThinkTrayの使い方2ステークホルダーとの関係(要望・モチベーションなど)を描き加えた図
ThinkTrayの使い方3発信の経路(Blogや動画、Xでの紹介、検索など)を描き加え、まだ使っていない人への広がりまで含めた図

分析や推考を重ねていくことで見えてくるものがあります。

関係性のつながりから見えてくるもの

関係性を描いていくと、矢印がぐるりと回ってループを構成している個所を見つけるかもしれません。デモの「ThinkTrayの使い方3」も、作者→TextTree→ユーザー→(ユーザーの発信)→作者、とたどっていくとひとつのループになっています。

個人や組織の成長を検討して見つけたループなら、ステップアップの循環が表現できているのかもしれません。

うまくいかない状況を分析したのなら、マイナスのスパイラルのサインかもしれません。

名前の由来

「トレイ(tray)」はもともと「受け皿」を意味する言葉です。頭の中に浮かんだ考えを、いったんそのまま置いておける思考の受け皿——それがThinkTrayという名前の由来です。