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コンセプトマップで概念同士の関係を言葉にする — ThinkTrayで実践

コンセプトマップとは

概念(ノード)同士を矢印でつなぎ、矢印そのものに関係を表す言葉(動詞や助詞)をラベルとして添えることで、知識や仕組みのつながりを可視化する図法です。

「カード+矢印」+「矢印にラベル」の組み合わせにより、1本の矢印が次のような1つの文(命題)になります。

[顧客] --問い合わせる--> [問い合わせ] --起票される--> [チケット]

マインドマップが中心のテーマから放射状に広げる「発散」型なのに対し、コンセプトマップは概念同士を自由な向きでつなぎ、階層をまたいだつながりも表現できるのが特徴です。

どんな場面に向いているか

  • 新しく関わる分野の用語や仕組みを、関係ごと整理して覚えたいとき
  • チームや新人に、業務の仕組み・用語の関係性をまとめて共有したいとき
  • 複数の概念が単純な親子関係ではなく、行ったり来たりする関係になっている場合に理解を整理したいとき

ThinkTrayでの作り方

ステップ1:中心となる概念をカードに書く

カードツール(Rキー)で、整理したいテーマの中心となる概念を1枚のカードに書きます。

  • 例:「顧客」「問い合わせ」など、テーマの出発点になる言葉

ステップ2:関連する概念をカードで周囲に配置する

中心の概念に関連する言葉を、思いつくままカードとして周囲に置いていきます。

  • この時点では位置関係を気にしなくてOKです。あとから自由に動かせます

ステップ3:ラインでつなぎ、関係をラベルとして書き込む

ラインツール(Lキー)でカード同士をつなぎ、ラインをダブルクリックしてミニカードを作り、関係を表す言葉を書き込みます。

  • 例:「担当者」→「FAQ」の矢印に「参照する」というラベルを付ける
  • 動詞(〜する)や助詞(〜のため)など、矢印の意味がひと目でわかる短い言葉にします

ステップ4:階層をまたぐ関係も自由につなぐ(応用)

ツリーのように上から下へだけでなく、離れた場所にあるカード同士も関係があれば自由につなぎます。

  • 上のデモでは「チケット」から「ナレッジベース」へ、階層をまたいだ点線の矢印を引き、「解決後に蓄積される」というつながりを表現しています
  • こうした「ショートカットの矢印」を見つけられるのがコンセプトマップならではの強みです

マインドマップ・ロジックツリーとの違い

図法構造矢印の意味
マインドマップ中心から放射状ラベルなし(発想の広がりを表す)
ロジックツリー上から下への階層ラベルなし(分解・所属を表す)
コンセプトマップ自由なネットワークラベルあり(関係そのものを言葉にする)

「とにかく広げたい」ならマインドマップ、「モレなく分解したい」ならロジックツリー、「用語同士の関係そのものを説明したい」ならコンセプトマップ、と使い分けるとよいでしょう。

コツ

  • 矢印には動詞を載せる — ラベルのない矢印は「何となくつながっている」で終わってしまいます。「〜する」「〜になる」など具体的な言葉を添えましょう。
  • きれいなツリーにしようとしない — 矢印が交差したり、1枚のカードに複数の矢印が集まったりしても問題ありません。それが概念同士の実際の関係です。
  • カードの色を概念の種類で揃える — 「人・モノ・状態」のように種類ごとに色分けすると、図全体の見通しがよくなります。
  • 完成度より「関係を言葉にできたか」を重視する — 図がきれいに整うことより、矢印のラベルに納得できる言葉を書けているかが大切です。

コンセプトマップは、コーネル大学のジョゼフ・D・ノヴァクが1970年代に考案した図法です。デイヴィッド・オーズベルの学習理論を背景にしています。Wikipedia(日本語)