ロジックツリーとは
1つの大きな問題を、モレなくダブりなく(MECE) 枝分かれさせながら小さな要素に分解していく思考整理法です。
- 一番上に「解決したい問題」を置く
- その下に、問題を構成する要素を3〜4個に分けて並べる
- さらにその下に、各要素をもう一段階分解する
原因を分解する「Whyツリー」と、打ち手を分解する「Howツリー」の2種類がよく使われます。上のデモはWhyツリーの例で、「売上が伸びない」という問題を3つの原因候補に分解し、さらにそれぞれを具体的な要因まで掘り下げています。
どんな場面に向いているか
- 大きな目標を、実行可能な打ち手やタスクまで分解したいとき
- 原因や要因が複雑に絡み合い、ひとつに絞り込めない問題を整理したいとき
- チームで問題の捉え方をすり合わせたいとき
ThinkTrayでの作り方
ステップ1:一番上に問題を1枚のカードで書く
カードツール(Rキー)で、分解したい問題をカードに書きます。
- 抽象的すぎず、かといって最初から狭めすぎない粒度で書きます
- 例:「利益が伸びない」
ステップ2:直下に要素を並べる
問題の直下に、問題を構成する要素を3〜4枚のカードで横に並べます。
- 「モレなくダブりなく」を意識しすぎて手が止まるより、まず思いつく要素を出してから並べ直す方がスムーズです
- 例:「新規顧客が増えない」「既存顧客の継続率が低い」「顧客単価が上がらない」
ステップ3:ラインツールでつなぐ
ラインツール(Lキー)で、上のカードから下のカードへ矢印を引きます。
- 親から子へ、常に同じ向きで矢印を引くと図が読みやすくなります
ステップ4:さらに1段階分解する
各要素の下に、もう一段階具体的な要因を2枚ずつ追加します。
- 深さは3階層程度を目安にします。深くしすぎると全体が見渡せなくなります
- 例:「新規顧客が増えない」→「認知度が低い」「問い合わせからの成約率が低い」
ステップ5:ブランチごとに色分けする(応用)
同じ枝に属するカードを同じ色にすると、どの要素がどの問題につながっているか一目でわかります。
- カード選択時のコンテキストツールバーから塗り色・枠線色を変更できます
- 上のデモでも3つの枝をそれぞれ別の色で塗り分けています
分解した先にある実態把握
ロジックツリーで枝分かれさせた要素は、まだ仮説にすぎません。型はどんなビジネスでも似てきますが、中身は会社ごとに異なります。
仮説を裏付ける・覆すのが実態把握です。各ノードに「自社で分かっている事実」「データから得られた考察」を書き加えながら検証を進めましょう。
- 例:「認知度が低い・知られていない」→ 実際にどんな認知活動をしていて、その効果は測定できているか?
こうして積み上げた実態は、SWOT分析による戦略立てにもつながります。
コツ
- 同じ階層は同じ粒度でそろえる — 1つの階層に大きな要素と細かい要素が混在すると、ツリー全体の構造が崩れます。
- MECEにこだわりすぎない — 完璧な分解を最初から目指すと手が止まります。まず出してから整理する方が進みます。
- 3階層を目安にする — 深く分解しすぎると、かえって全体像を見失います。
- テキストに結論と打ち手をまとめる — 図は「分解の地図」、そこから導いた結論やネクストアクションは同じフォルダの
.txtに書き起こしましょう。
ロジックツリーはコンサルティングの現場で広く使われてきた手法で、特定の発案者は明確ではありません。